ご存知ですか? 効果的な名刺をつくる方法

効果的な名刺をつくるには、いくつか外せないポイントがあります。
そのポイントの一つは、名刺の目的を考えることです

昔ながらの弁護士名刺といえば、白地の名刺用紙にスミ文字で、弁護士という肩書と、名前と連絡先といった最小限の情報だけが記載された、ごくシンプルなものと相場が決まっていました。

このようなタイプの名刺の目的は、相手方に自分が弁護士であることを知らせること。

たとえば警察官、検察官、相手方に渡すのに、華美な名刺である必要はありません。この場合は、必要な情報を知らせることが重要となります。

 

一方、顧客開拓が目的の場合は、まったく別のタイプの名刺となります。

営業用といわれる、写真やプロフィール付きのカラー名刺など、相手に興味をもって覚えてもらうことを前提にした名刺です。最近増えてきましたが、まだまだ少数派といえます。

ある先生に広まらない理由を伺ったところ、身内の先生方の反応が気になり、つくるのに勇気がいるからではないかといわれていました。
またある女性の先生は、顔写真を載せることのリスクをとても気にされていました。

お気持ちはわかりますが、気にすべきところはそこではありません。
初対面の方に、いかにして好感をもってもらい、次も会ってみたいと思ってもらえるか。
どなたに、どんな目的で渡すのか、常に考えておくことが大切となります。

顧客開拓が目的の場合は、次の3点を意識してみてください。

1.初対面の相手に覚えてもらうにはどうすればいいか?
2.次につなげるにはどうすればいいか?
3.初対面の相手は「誰」なのか?

 

1.初対面の相手に覚えてもらうにはどうすればいいか?

状況として考えられるのは交流会の場での名刺交換。おそらく大勢が名刺交換をするなかで先生を覚えてもらうことになりますので、相手の印象に残る、覚えやすいキャッチコピーや、後で思い出せる印象のいい写真が必要になります。
キャッチコピーといっても先生のお人柄と相反するコピーや、奇をてらう必要はなく、先生ご自身の実績であったり、将来的に力をいれたい分野などが含まれていることが大切です。

写真はこのキャッチコピーのイメージを損なわない、一貫性があるものとなります。

 

2.次につなげるにはどうすればいいか?

では、次につなげるためにはどうしたらよいでしょうか。ここがとても重要です。次につなげるためには、事前にホームページやブログやFacebookなどを用意し(どれか一つでも)、時間のあるときにいつでも見てもらえるよう、名刺にそのホームページやブログやFacebookなどのアドレスを入れておくことです。
もちろん、ただ、「サイトがある」だけでは意味がありません。目的は、小さな名刺では伝えきれない等身大の先生の情報(活動内容や、実績、人柄が伝わる情報)を知らせ、交流会ではよく話せなかったけれど「あの先生はこんなお人柄なんだ」「こんな活動をしているんだ」と興味をもってもらい、相手から連絡がしやすい状態をつくっておくことだからです。

仮に名刺に写真をいれることができなかったとしても、
ホームページやブログやFacebookなどのアドレスを入れることが大切です。

 

3.初対面の相手は「誰」なのか?

また、名刺の内容はどのようなグループの誰に渡すのかで、異なってくるということも意識してください。経営者の集まりなのか、県人会なのか、異業種交流会なのか。

たとえば、経営者団体で配るのでしたら
「社長のための法律サポート」
「事業承継、社員の労務管理に実績があります」
異業種交流会なら、
「法律問題で困ったらお気軽に」
「この名刺をご持参の方の特典。初回無料相談を行います」
といったように。
より相手の立場に立って、この人のために自分が役にたてることは何かを考えると、伝えるべき内容も変化してきます。

そして相手の方が先生のことが気になり、ホームページやブログやFacebookを訪問すると、そこには名刺と一貫性のある内容が書かれているということです。
訪問に備えてホームページやブログやFacebookも整えておくことです。

 

名刺1箱は費用もそれほどかからずつくることができるので、名刺を複数パターン用意することも容易です。
実際に複数の名刺を使い分けている先生もいらっしゃいます。

上記のことを意識しつつ、相手の反応をみていくと、反応率が高い、中身の濃い名刺をつくることができるようになります。

(久保谷)