ブランドが構築されると様々なメリットがあります。

1.ライバルとの差別化が出来る

ブランドが確立されていれば、それだけでその商品サービスに対しての信頼性や品質の良さを示す事が出来ます。差別化は「他に無い」事が条件です。
簡単な例で言えば「駅前にある弁護士事務所」。数ある弁護士事務所でも「○○駅前にあるA弁護士事務所」というブランドが出来れば、利便性を求める相談依頼者なら、必ず連絡するだろうし、立ち寄り易いと思います。たったこれだけの事でも、立地によっては差別化が出来、選ばれる可能性は高いのです。

2.知名度の拡大と向上

ブランドが確立されていれば、相談依頼者が選択する時、同じ弁護士の中でも、一番目に想起してもらえ、無意識的に相談依頼連絡へと繋がります。
例えば「○○市で離婚問題と言えばB弁護士」というブランドが出来ていれば、離婚相談者は、○○市の他の弁護士ではなく、B弁護士を選ぶでしょう。

3.価格競争から抜け出せる

弁護士の提供するサービスは、基本的にどの弁護士も同じです。それを考えれば、相談依頼する時の選択基準としては、価格になりがちです。
相談依頼者は、弁護士の能力が分かりませんから、数字として比較できる価格を基準に選んでしまいます。
しかし、仮に「訴訟勝率90%のC弁護士」というブランドが確立されていたらどうでしょうか? 価格が高くてもC弁護士に相談依頼しませんか?
それは結果的に「低価格競争からの脱却」を意味します

4.専門家として見られる

ブランドの確立は、専門家として見られるようになります。
たとえ専門として業務を行っていなくてもです。
こんな話があります。D弁護士先生は特に専門分野を持たずに、活動されていました。ある時、交通事故訴訟の講演を依頼され行ったところ、評判となり、いつしか「交通事故訴訟ならD弁護士」というブランドが出来上がったそうです。
つまり、交通事故訴訟の専門家に見られるようになったという事です。

5.マーケティング・プロモーションの経費が低減できる

既に認知されていてブランドが出来上がっている場合、プロモーションを行わなくても、相談依頼者は勝手に選択してくれるようになります。
例えば「○○駅前にA弁護士事務所がある」という事が、○○駅を利用する人の大多数に認識されていれば、○○駅を利用する人が弁護士を必要とした場合、真っ先に思い浮かべる事でしょう。これは、特に広告宣伝を行わなくてもいい事になります。

 

以上のブランドから得られるメリットを考えれば、長期的に安定した売り上げが確保できる事がお分かりになると思います。