ブランドになる為には、大きく分けて二つのステージがあります。
①ブランドアイデンティティーを決定する
②決定したブランドアイデンティティーを顧客が頭に浮かべるブランドイメージと一致させる為の
具体的行動
ここではブランド確立の基礎となる、一つ目のステージ「ブランドアイデンティティーの決定」についてお話します。
ブランドアイデンティティーとは?
簡単に言えば「顧客にこう思われたい、こんな風にイメージされたい」という事です。
他の言い方をすれば「らしさ」とか「ポリシー」という言葉になるかと思います。
ブランドアイデンティティーがハッキリしないと「こう見られたい、こう思われたい」を顧客に伝える事が出来ません。
仮に何かを伝えたいと思っても、場当たり的なものになり、一貫した姿勢を見せる事が出来ません。
これでは顧客から信頼を得られず、ブランドの確立には至らないのです。
一つ目のステージであるブランドアイデンティティーの決定をあいまいなまま、二つ目のステージである具体的な行動を起こしてもブランドの構築は無理という事です。
こう考えるとブランドアイデンティティーの決定なくしてブランドの確立は出来ないと言えます。
ブランドアイデンティティーを決定するには、3つの要素を決める必要があります。
1.市場の特化(業務の特化)
2.ターゲティング
3.市場に於けるポジショニング
これらの要素が決定されていなければ、ブランドアイデンティティーはあいまいなものになってしまいます。
もし、これらの要素が決定されていない場合、
集客にどんな影響があるのでしょうか?
相談依頼者の獲得はどうなるのでしょうか?
市場の特化の影響力とは?
ライバルに勝てる市場を見つけるという事です。
ベストなのは、ライバルの存在しない市場です。ライバルが存在する市場は、どうしても価格競争に陥りやすくなります。
逆に自分しかいない市場なら独占できる訳ですから、相談依頼者は選択の余地がなく、自分しか選ばれないという事になります。
ターゲティングの影響力とは?
顧客になる可能性をもった見込み客の選定基準となるものを決定し、絞込みを行なう事です。
ターゲットを絞らない場合、多くの無駄が発生します。
例えば、対象を個人か法人かを決めるだけでも、違ってくる事はお分かりになると思います。
ポジショニングの影響力とは?
ライバルとの比較から始まり、自分の独自性を活かすポジションを見つける事です。
独自性がなく、ライバルと同じポジションとなれば、やはり価格競争に陥ってしまう事は目に見えています。そうならない為にも、ライバルとは違う独自のポジションが必要になるのです。
簡単な例で言えば、対象を法人に決めた場合でも、30名以下の中小企業の事業承継問題だけと決めれば、専門性は高まり、ブランディングがやり易くなるはずです。
このようにブランドアイデンティティーを決定しなければ、ブランドの確立は難しいものとなります。
基礎となる部分をしっかりやれば、具体的な行動もやり易くなるのです。