先生の「誠実な対応」は、依頼者に伝わっていますか?

「ブランド」は、信頼の証です。そして、ブランディングは信頼を構築します。
その信頼を得るための重要な要素として「誠実な対応」は、欠かす事の出来ないものです。

相談依頼者を多く獲得するためにも、一人一人の相談依頼に誠実に対応する事を弁護士先生も当たり前に思っていらっしゃると思います。多分、相談依頼者に対しても、紹介者に対しても、一番最初に宣言されるのが「誠実な対応」という事ではないかと思います。

にも関わらず、相談依頼の多い先生と少ない先生が存在するのは、何故なんでしょうか?
同じ「誠実な対応」をしているのに、どうしてそんな違いが生まれるのでしょうか?

まず「誠実な対応」とはどんなものかを考えてみて下さい。
誠実とは、まじめで嘘偽りのない心で人や物事に対する事です。よく女性が男性に対する評価として「誠実」という言葉を使いますが、交際するとか結婚するとか考えた場合、至って当たり前の条件となります。

これを弁護士先生と相談依頼者の関係で見てみましょう。
弁護士先生が取る「誠実な対応」とは、相談依頼者の話を十分に聴き、丁寧に対応する事ではないかと思います。これは多くの弁護士先生も理解されており、一生懸命に考えて実践されている事だろうと思います。

しかし、その対応を相談依頼者は本当に「誠実な対応」だと感じているでしょうか?
逆に「ぞんざいに扱われた」と思ってはいないでしょうか?

ここで申し上げたいのは、先生の「誠実な対応」が相談依頼者に伝わっていないのではないかという事です。

もし、伝わっていないとすれば信頼なんて築けない事になります。
先生が当たり前のように宣言されている「誠実な対応」は嘘になり、口先だけの嘘つき先生のレッテルさえ張られる危険性もあるのです。

先生の「誠実な対応」が相談依頼者に伝わらない原因はいくつか考えられますが、その一つが、先生の考える「誠実な対応」と相談依頼者の考える「誠実な対応」のレベルの違いにあります。

先生の考える「誠実な対応」を相談依頼者は当たり前の事に考えている場合があります。これは先生が誠実に対応していないという訳ではなく、相談依頼者が誠実に対応してもらっていると感じられる程の事ではないと考えている場合があるという事です。

この認識の違いを些細な事のように考えがちですが、ブランディングの観点から見れば、とても大きな問題です。相談依頼者に対して、マイナスイメージを与えかねない問題だからです。

それではどうすればいいのか?

簡単な事です。
相談依頼者が「誠実な対応」をしてもらったと感じられるレベルの対応をすればいいだけの事です。
もし、今の「誠実な対応」のレベルを変えたくないという事なら、今の「誠実な対応」に満足してくれる相談依頼者とだけ付き合えばいいだけの事です。

このような問題は、ブランディングに取り組む中で事前に予測出来ますし、問題に対する対処法、解決法も見つける事が出来ます。

もし、先生が何かお困り事があれば、是非ご相談下さい。

(小渕)